トイレットペーパー買いに行ってきます。

ちょっとした日用品の買い物でも、郵便を出しに行く時でも、〇〇に行ってきます。

と必ず買う物や行く理由を義母に伝えてから出かけなくてはならない。

農家にとって家を留守にするということは一大事で出かける理由は明白にする必要がある。

「トイレットペーパーが無くなりそうなので買いに行ってきます」

「市役所に出す郵便物があるので出しに行ってきます」

「実家からお裾分けの物があるという連絡があったので取りに行ってきます」

理由と行く場所はセット。少し時間がかかりそうならだいたいの帰宅時間を告げて。

よく子供に、遊びに行くときは行く場所と帰る時間を言ってから出かけるようにって

約束する家庭が多いのでは。

私は大人になった今も行く場所と理由と帰る時間を伝えて出かける。

プライバシーって何だろう。同居の嫁には縁のない言葉。

ただ、1つだけ有難いのは鍵をかけて出かけなくていいところ。

常に誰かしら家にいるから嫁に来て約30年の間にこの家に鍵をかけて出かけたのは2回くらいだ。

実家は両親共働きでかぎっ子だったのに真逆の生活になった。

「運動不足で少し歩いた方がいいのでウォーキングに行ってきます」たかがウォーキング

でもそんなふうに告げて、ちょっと開放された気分を味わいながら歩くのだった。

 

 

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